コレステロールは高くてもいいの!?コレステロールの色々。

看護師っぽいもの。

看護師をやっていると半年に一回、健康診断があります。

最近、私自身健康診断を行なって初めて基準値を逸脱したものがありました。

それはLDLコレステロール

悪玉コレステロールと呼ばれるものですね。

今回はそんなコレステロールに関して色々調べてまとめて記事にしてみました。

記事の内容が全て正しいとは限りません。自己の健康状態や薬の服用に関しては、主治医にご相談下さい。

コレステロールってなに?

まずはコレステロールについてです。

コレステロールと聞くと、健康の敵だと思っている方も多いですが、

コレステロールは脂質の仲間で、細胞の成分であり、ホルモンや消化吸収の胆汁酸の原料や材料となったり、ビタミンの吸収を促進する優れものです。

生きる上で欠かせない物です。

健康診断で用いられるコレステロールには善玉コレステロール(HDLコレステロール)悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の二種類があります(正確には他にも種類がありますが省略)。

善玉は良いの?悪玉は悪いの?

善玉だからと言って良い訳ではなく、悪玉だからと言って悪い訳ではありません。

悪玉(LDL)コレステロールは、コレステロールを肝臓から全身へ送り、

善玉(HDL)コレステロールは、コレステロールを全身から肝臓へ戻す働きがあります。

このチームワークで全身にコレステロールを巡らせているのです。

じゃあなんで悪玉って言うの?

上述したように、悪玉(LDL)コレステロールは全身にコレステロールを運んでいます。

そのため、血管が傷ついた時にその血管を修復しに行きます。

それを繰り返し、転んで傷ができた時のようにカサブタのようなものができて、「プラーク」と呼ばれる塊となります。

そのプラークが血管から剥がれて流されるなどで重要な血管が詰まること、それが心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患となるのです。

 

さて、いかがでしょう。

本当に悪玉コレステロールは悪でしょうか。

悪いのは傷を修復した悪玉コレステロールではなく、「血管に傷を作ること」ですね。

その傷を治した悪玉コレステロールが、プラークの一部となっているという訳です。

血管に傷を作る(炎症を起こす)原因は、高血圧や糖尿病、過度のストレスや肥満など色々あります。

コレステロールのウソ・ホント

この項目は筆者の解釈なので、自己の健康状態や薬の服用に関しては、主治医にご相談下さい。

コレステロールが高くて血液ドロドロ

コレステロールで血液がドロドロになって、動脈硬化になる!

と良く言われていますが、これは本当でしょうか?

先ほど話したように、コレステロールは脂質の仲間です。

油なのです。

油って水に溶けましたっけ?

分離しますよね。

昔、理科の実験かなんかでやりました。

水に入れた油、さて本当にコレステロールの高い血液はドロドロなのでしょうか。

高コレステロールで血液ドロドロ!ドロドロの血液が血管を傷つけて心筋梗塞に!

・・・疑問を持ちます。

 

LH比が高いと心筋梗塞に!?

LH比というものが注目されています。

純粋に、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの比率のことですね。

LDL÷HDLをして、その値が

2.0以上だと動脈硬化が進んでいる!?

2.5以上だと心筋梗塞の危険大!

みたいな。

しかし、これもどうなんでしょうか?

まず、動脈硬化に関しては先程も話したように、「血管を傷つける要因」があってこそのものです。

コレステロール自体は血管を傷つけるどころか修復しています。

そして心筋梗塞も、それに由来して起こるものです。

動脈硬化が進んだからLH比が高くなる訳でも、LH比が高いから動脈硬化になる訳でもない。

そう思うのですが、どうでしょうか。

コレステロールは下げないとダメ!?

「コレステロールは高いとダメ!脂質異常症!」

そう言われますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

日本脂質栄養学会のコレステロール論争資料がこちらにあります。

とても面白くて読み込んでしまいました。

前述のLH比然り、悪玉コレステロール高値に対する薬の服用についても論議されています。

興味のある方は読んでみて下さい。

高くて良いのか、低くするべきなのか、なんとも言えない感じでした。笑


 

結論

いかがでしょうか。

なんだか、コレステロールに関する議論はまだまだ最中であり明確な基準はよくわかりません。ここ数年で正常値が変わったりもしていますし。

勝手な自己判断をするより主治医に相談して決めましょう。

しかし、最新の研究や情報をしっかりと学び、自分の健康状態を把握することは重要ですね。

(記事の内容の過信による読者様の健康状態の変化に関しては責任を取れません。医師と十分に相談し、正しい判断のもと健康管理を行い下さい。)

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